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高麗人参(こうらいにんじん)・紅参(こうじん)
ウコギ科のオタネニンジン(Panax
ginseng)の根。薬用人参や朝鮮人参とも呼ばれる。加熱処理して赤褐色になったものを紅参(コウジン)という。 全身諸臓器の働きを活性化し、体力・免疫力・治癒力を高める。強壮作用と抗疲労作用に優れ、体力低下、食欲不振、倦怠感、免疫力低下、疲れやすい、顔色が悪いなどの症状の改善に有効。 |
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黄耆(おうぎ)
マメ科のキバナオウギおよびナイモウオウギの根。 免疫力増強作用や強壮作用があり、病気全般に対する抵抗力を高める効果がある。 皮膚の毛細血管拡張作用があり、体表の新陳代謝や血液循環を促進し、皮膚の栄養状態を良くする。傷の治りを促進する効果がある。 |
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鹿角霊芝(ろっかくれいし)
霊芝はサルノコシカケ科のマンネンタケの子実体。鹿角霊芝は霊芝の傘の部分が開かずに、鹿の角のように成長し、形が鹿の角に似ていることから名付けられた。免疫増強作用をもつベータ・グルカンの量が通常の霊芝よりも多いと言われている。 滋補強壮・免疫力増強・抗がん作用がある。その他、肝臓保護作用や白血球増加作用・鎮咳・去痰などの広範な薬理作用がある。 |
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梅寄生(ばいきせい)
ブナなカシなどの広葉樹に寄生するサルノコシカケ科のキノコの一種のコフキサルノコシカケの子実体。樹木の幹から直接傘だけの子実体をつけ、表面に薄くココアの粉のような胞子がついているため、「粉吹き猿の腰掛け」という名がある。日本の民間薬として古くから利用され、免疫力増強・抗がん作用が認められている。 |
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茯苓(ぶくりょう)
松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの外層を除いた菌核。
消化吸収機能を高める。余分な水分を取り除きむくみを改善する。 気分を落ち着かせ 精神安定に働くので、動悸・不安感・驚きやすい・不眠などに有効。 多糖体成分には免疫賦活作用を介した抗腫瘍効果が報告されている。 |
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当帰(とうき) セリ科のトウキ又はその他近縁植物の根。 血管拡張・血行促進により身体を温める。冷え、貧血、体力低下、皮膚の乾燥、生理不順、更年期障害な女性の体調不良に使用されることが多い。 多糖体成分に免疫賦活作用・抗腫瘍効果が認められている。皮膚の傷の治りを促進する。 腸内を潤して排便しやすくさせるので便秘にも有効。
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芍薬(しゃくやく) ボタン科のシャクヤクの根。 血行を促進する。骨格筋や平滑筋の緊張を緩和し痛みをとるので、腹痛や生理痛や筋肉痛など様々な疼痛を緩和する。 成分のモノテルペン配糖体のペオニフロリン類には鎮痛・鎮静作用の他、末梢血管拡張・血流量増加促進・血小板凝集抑制・抗アレルギーなどの作用が報告されtげいる。 |
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桃仁(とうにん)
バラ科のモモの種子。 微小循環改善、抗凝血などの作用を持ち、さまざまな血液循環障害(お血)に広く用いられる。 豊富な油性成分を含み、腸管内を潤滑にして便秘を改善する。
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紅花(こうか)
キク科のベニバナの管状花を乾燥したもの。 温性の駆お血薬として微小循環改善に広く用いる。一般には桃仁と併用して効能を強める。 血圧降下作用・血流量増加作用が認められ、マクロファ−ジ活性化やインタ−フェロン誘起作用など免疫賦活作用も報告されている。
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桂皮(けいひ)
クスノキ科のニッケイ類の樹皮 血行を促進して体を温める効果があり、鎮痛にも働くので、冷えによる痛みなど各種の症状に用いられる。のぼせや頭痛を緩和する。
精油成分には解熱・鎮静・鎮痙・末梢血管拡張・抗菌作用などが認められている。 |
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欝金(うこん)
ショウガ科のウコンの根茎。 気血の巡りを良くし、ゆううつ・抑うつ・いらいらなどの情緒不安定などの症状を安定させる効果がある。利胆薬として肝疾患に用いられ、芳香性健胃薬としても使用される。 黄色色素クルクミン(curcumin)およびその類縁物質には、抗炎症作用・抗酸化作用などの薬理作用が報告されており、がん予防効果が指摘されている。 古代インド医学から伝わった薬草であるが、香辛料や染料としても使用されている。粉末にしたものは香辛料のターメリックとしてカレー粉の主原料でもある。 |
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枸杞子(くこし)
ナス科のクコの成熟果実。 疲労回復や老化防止の効果があり、昔から不老長寿の民間薬として利用されている。各種ビタミンを含み栄養価が高く、強い抗酸化作用も注目されている。 視力の低下、足腰の倦怠感、性機能障害に効果がある。 |
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淫羊かく(いんようかく)
メギ科のイカリソウの葉 古くから強精・強壮の民間薬として使用されている。膝や腰がだるく力がない・四肢の冷え・寒がる・インポテンツなどの症候に用いる。 古くから強精・催淫薬として知られ、その名も雄の羊がこれを食べると1日に100回交合するという言い伝えによる。性ホルモンの分泌を促進し、老化にともなう諸症状を改善する。日本でも市販されている体力や精力の低下を補う滋養強壮薬やドリンク剤などに幅広く配合されている。 |
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よく苡仁 (よくいにん)
イネ科のハトムギの種子。 民間療法としてイボ取りや美肌保全や滋養・強壮薬としても使われている。下痢や浮腫にも有効。 イボに有効であることは経験的に知られており、ニキビや美容のためにハトムギ茶やヨクイニンを配合した化粧品なども販売されている。 動物実験ではがん細胞に対して増殖抑制作用が示されており、成分のコイキセノライドに抗腫瘍効果が確かめられている。
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大棗(たいそう) クロウメモドキ科のナツメまたはその他の近縁植物の果実 胃腸虚弱な人の食欲不振・元気がない・疲れやすいなどの症状に用いる。 刺激性の強い峻烈な作用を持つ薬物に配合して、薬効を緩和する。
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陳皮(ちんぴ) ミカン科ウンシュウミカンの果皮 リモネンなどの芳香性のある精油成分を豊富に含んでいるため、胃液分泌や腸管運動を促進し、腸管のガス排出を促進する。食欲を増進し吐き気を止め、いわゆる芳香性苦味健胃薬として知られている。フラボノイド類を豊富に含み、抗炎症・抗アレルギー・血行改善にも働く。他薬の吸収を補助して腹にもたれさせないので、多くの方剤に用いられる。
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生姜(しょうきょう) ショウガ科ショウガの根茎。 食欲を高め、吐き気を止める。体を温める効果がある。
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